今日は、蒸し暑い一日でしたね。
夕方から雨も降り出し、じめっとした感じです。
今日は、倉敷で行われている古民家再生の現場を見学させて頂きました。
ここの大工さんは、富山県で宮大工の修行をされ岡山に帰ってこられて、工務店をされています。
今回の建物は、約170年前に移築された民家。
移築が170年なので、新築からすると200年近いかもしれません。
その時をしっかりと受け取りながら、構造躯体には釘や金物を使わず、木組みのみで再生をされています。
現代の金物ばかりの住宅が如何に不合理なものかと痛感してしまいますが、大工さんによる手で材料を加工しながら造られる建築は、相当な時間と手間暇がかけられています。
この再生された住宅は、また100年くらい時を刻むことになって行くと思います。
こういった仕事も、やはりしていかなければ建築文化がなくなって行く気がしました。
藤原昌彦