今日は、肌寒い一日でしたね。先日の暖かい日差しが思い出されます。
私の尊敬する建築家の一人 伊東豊雄氏。
日本を代表する建築家の一人で、もしかすると名前ぐらいは聞いたことがあるかもしれません。
あの国立競技場の再コンペの際に、再度立ち上がり提案された方です。
住宅を含め数々の建築を創りあげてこられた方ですが、飛躍的に素晴らしい建築を造ったのが2001年に完成した「せんだいメディアテーク」です。
この施設は、アートギャラリー、図書館、映像メディアなどが複合された施設となっています。
この建築の構成は、フラットなスラブの「プレート」と構造体でもある「チューブ」、そして外皮を覆う「スキン」です。
「プレート」と呼ばれるスラブを、縦への動線や設備スペースでもある「チューブ」が貫入し、「スキン」が全体を覆う構造。
プランは、正方形の「プレート」をグリッド状に考えつつ、グニャグニャとまがった「チューブ」により、グリッドが波打つ床のように解体され、有機的な形態へと新しいプランとなっています。
そのことにより、色々な人が自由に居場所をつくり、自由な使われ方をされているそうです。
単純な正方形の床(スラブ)に、不均質なチューブを入れ込むことで、より自然体の空間を実現しています。
このものの持つ力(自然のチカラ)が、新しい空間を造り上げている、そのような建築です。
まだ、雑誌でしか見たことがないので、実際の建築を体感してみたいと思っています。
藤原昌彦