断面を考える

藤原の日記

しっとりとした梅雨らしい1日。

サッカーW杯は、段々と面白くなってきましたね。

予想通りにならないのが、面白いところです。

丹下健三 自邸02

本日は、敷地の確認と打ち合わせのため広島へ。

非常に緑豊かな気持ちの良い環境の敷地でした。

さて、設計で平面の計画(プラン)と合わせて重要になってくるのが、断面の計画です。

天井の高さは、段差は…など

建築を考える際に、大変重要になってきます。

天井の高さを、統一していくと単調になり、空間の変化も楽しめません。

段差は、空間に変化をもたらすものでもありますが、段差の付け方により使い勝手や身体へのストレスにもなってくる可能性があります。

そして、構造との兼ね合いが重要になってきます。

建物を低く抑えると、プロポーションは美しくなってきます。

そうした場合、構造の躯体(梁や桁)が天井の内部にきちんと納まるのか?おさまらない場合は、構造躯体を現すのか?設備の配線・配管の経路は、など検討事項は増えて行きます。

そうしたことを、一つ一つ検討しながら断面を考えていくプロセスは、美しい空間・愛される建築を構築するために、設計をする過程で大切にしています。

藤原昌彦