L型平面を持つ端正な平屋建て 「撫川の家」 2017
閑静な住宅街の二面道路の角地に立つ平屋建て。
角地にふさわしい端正なプロポーションと開放的な空間を持つ住宅を考えた。
躯体性能:耐震等級3(許容応力度計算による構造計算) ※構造についてはこちらへ
外皮性能:Ua値 0.51 ※温熱環境についてはこちらへ
認定長期優良住宅取得
建築中の様子はこちらへ 撫川の家 ブログ
屋根形状は、寄棟として道路からの圧迫感をできる限り無い様に配慮した。
また、外壁はこの環境に馴染む様に自然素材の杉板張りとし、木のトーンを落とすために塗装を施した。
造園は、もともとあった雑木林の中にこの住宅が建つ様に施した。
周辺のここを通る人々が、緑を感じられるようにしている。
L型の平面に守られるように配置した中庭。
リビング・ダイニングの大きな開口から、直接デッキに出ることができ自然を感じることができる。
約6mの幅のあるリビング・ダイニングの開口部。
障子を閉めることにより、柔らかな光が包み込みます。
敷地は、岡山市中心部より少し離れた田園風景の残るのどかな場所である。
二面道路の角地にふさわしく、端正なプロポーションと美しい庭が一体となり、
家族が集まれる場を持つ住宅を考えた。
比較的ゆったりとした広さの敷地であったことと、
家族が集まって楽しそうに過ごすクライアントの暮らしぶりから、
平屋建ての住宅を提案した。
平屋の住宅は、往々にして動線が長くなりがちで平面的な動きとなり、
変化を持たせにくい側面がある。
そのため動線上に収納やスタディーコーナーなどの機能性を持たせ、
平面空間の有機的な連続性を図った。
その結果住空間が心象的なつながりを持ち、さらに庭との連続性も生まれ、
家族が集い、笑顔があふれ、暮らしの礎を築くことができる住宅となった。
木造/在来軸組工法(平屋建て)
延べ床面積:103.86㎡
設計:藤原昌彦(バウムスタイルアーキテクト一級建築士事務所)
施工:株式会社バウムスタイルアーキテクト
構造設計:長坂設計工舎 長坂健太郎 馬上友弘
設計期間:2015年10月~2016年10月
施工期間:2016年07月~2017年03月
写真:田中園子/QUA DESIGN style