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注文住宅、リフォーム、重量木骨の家なら岡山の設計事務所:バウムスタイルアーキテクト

7手仕事の味わいと高機能な壁仕上げ

室内壁のイメージ壁(室内)の仕上げ材は、多種多様にありますが、私どもでは左官屋さんによる塗り壁材(珪藻土・ 漆喰・シラス壁)や一部珪藻土クロスを標準としています。 その珪藻土・漆喰・シラス壁についてそれぞれの違いや特徴を紹介させて頂きます。

珪藻土について

さて、「珪藻土」とは、単細胞の植物プランクトン「珪藻」の殻の化石からなる堆積物の事を言います。 大昔の白亜紀以降の地層から産出されます。珪藻土だけでは固まらないため、固化材を使用します。産地としては、

  • 秋田県北秋田地方(海水産珪)
  • 石川県能登地方(海水産珪藻)
  • 岡山県蒜山地方(淡水産珪藻)
  • 大分県(淡水産珪藻)
  • 鹿児島県(淡水産珪藻)

があげられます。

また、日本人にとってもなじみの深い素材で、その優れた耐火性能を生かして皆さんも使ったことがあると思いますが、七輪(しちりん)の素材になっているのは有名な話です。 現在では、ビールや醤油の製造過程に使われるろ過装置としても使われるそうです。(素材自体が多孔質(穴が多く開いている)であるため)

<珪藻土の特徴(3種類を比べると)>

  • 吸放湿性能が優れている
  • 質感がザラっとしている(マットである)
  • 多孔質素材でにおいの吸着作用がある
  • 酸化チタンを微量ながら含んでいるため、汚れが薄くなる作用がある(光触媒と同じような作用)

当社で使用する珪藻土:エコクィーン(日本珪藻土株式会社)

漆喰について

「漆喰」とは、石灰を原料とし、海草のり、すさなどを混ぜて塗りやすくしたものです。石灰はグラウンドの白線などで有名ですが、サンゴなどの化石で、鉱物資源に乏しい日本では珍しく、国内だけで賄えるほど豊富に産出する素材です。しっくいそのものに固まる性質があります。石灰に水を加えた消石灰が空気中の二酸化炭素と反応、炭酸カルシウムに変化、というメカニズムで気硬性と呼ばれます。塗ってから数年掛けてどんどん硬くなっていきます。歴史は古く、高松塚古墳の壁画の下地であったり、倉敷美観地区の白壁と私たちにとってなじみの深い素材です。

<日本で使われている漆喰>

  • 本漆喰
    旧来漆喰とされてきたもの。現地にて昔ながらに海藻(フノリ)を炊いてのりを作り、麻すさ(麻の繊維)と塩焼き消石灰を混合して作られる。
  • 土佐漆喰
    3 ヶ月以上発酵させた藁と塩焼き消石灰と水を混合し、1ヶ月以上熟成させたもの。 そのため藁の成分が発色し、施工直後から紫外線で退色するまでは薄黄~薄茶色の姿に仕上がる。 練り状の製品しか存在しない。
  • 既調合漆喰
    いわゆる「漆喰メーカー」が製造した漆喰製品。一般に塩焼き消石灰と麻すさ、粉末海藻のり、炭酸カルシウムなどの微骨材が配合された粉末製品。水を加え練ることで漆喰として使用される。近年では海藻のりに加え、合成樹脂を使用した製品や、化学繊維を使用した製品、顔料を混ぜて色をつけた製品もある。また、練り置き済み製品も存在する。
  • 琉球漆喰(ムチ。沖縄方言で「餅」の意)
    藁と生石灰を混合したものに水を加え、生石灰に消化加熱反応を起させることで藁を馴染ませ、さらにそれを擂り潰し熟成させたもの。土佐漆喰に比べ藁の混入量が多いため、紫外線で退色するまでは濃黄~薄茶色の姿に仕上がる。 練り状の製品しか存在しない。沖縄の屋根瓦工事を中心に用いられる。

<漆喰の特徴>

  • 吸放湿効果がある(珪藻土よりは劣る)
  • 表面がツルッとしている(サラッとしているとも言われます)
  • カビが繁殖しにくい

シラス壁について

シラスは大量の火砕流として一気に堆積したため、他の土と混ざることなく厚い地層を形成しました。 一般的な土は、岩石が細かく分解された粉末に植物や微生物などがもたらす作用によって様々な有機物質が混ざったものですが、 シラスはマグマが岩石となる前に粉末となった物質であり、養分を持たない「原始的な土」です。

また、火山灰とよく間違われるのですが、降灰は空に噴き上げられて落ちてくる間に、含まれていた成分の多くを揮発させています。 シラスは、マグマが噴火と同時に冷やされて火砕流となり、堆積したものです。

<シラス壁の特徴>

  • 吸放湿性能が優れている(珪藻土と同等)
  • 消臭作用が高い
  • 結露やカビの発生が少ない
  • 質感がザラっとしている(マットである)

当社が使用するシラス壁:中霧島壁中霧島壁ライト(高千穂シラス株式会社)

 

お施主様によるDIYと様々な違いがありますが、質感や機能で選択していく事になります。 基本的には、私どもがアドバイスをさせて頂きます。

左官屋さんによる塗り壁は、化学製品でつくられたクロスなどより、職人の手による味わい深い質感になります。 特にご要望がない限り、基本的に壁(室内)は塗り壁材にてご提案することになります。 (ご要望により、お施主様による DIY も承っております。一部になりますが)

 

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