藤原の日記Blog

空間の質

藤原の日記

肌寒い空気感の朝ですね。午後からは、かなり暑くなりそうな気もします。

空間をつくる要素として、床・壁・天井があります。

空間の質を上げるために、よく素材を良いものにすれば質が上がると思われがちです。

確かに、素材の力が空間に及ぼす影響はありますが、素材だけでも良い空間にはなりません。

平面的なプロポーションや断面方向のプロポーション、天井の高さ、開口部の開け方、光の入り方とそのグラデーション…

多くのことを想像し、検討していく中で生まれてきます。

日々、この空間の質をどう高められるのかを考えながら格闘しています。

普遍性のある建築を目指して。

藤原昌彦

久しぶりの時間

藤原の日記

雨が続き、午後から漸く晴れ間が見れましたね。

昨日は、前職の時に設計を行ったクライアント様がアトリエにお越しくださいました。

久しぶりの再会に当時の話やお子様の成長の話など、色々と話をすることができました。

前職からなので10数年のお付き合いとなります。

元気な姿を拝見することができ、こちらも元気をいただくことが出来ました。

奥様は、設計当時から趣味で写真を撮られていましたが、今やほぼプロの腕前のカメラマンへと。

私の個人的な写真やスタッフの写真を撮影して頂きました。

こうして、永い付き合いのクライアント様がアトリエに来ていただけるのは本当に嬉しいですね。

藤原昌彦

彩り

藤原の日記

雨が続きますね。スカッと晴れてほしいですね。

住宅の設計では、日常を大切にしながら、非日常が傍にあるようなものが良いなと感じながら行っています。

日々の暮らしは、単調なものに感じるかもしれません。

そこに、少し何かが加わることで、気分も変わり少しでも前向きになれたり、楽しい気分になれたりできるように。

ほんの些細な暮らしの彩りを加えていくことが、豊かな暮らしには必要なのだと思います。

藤原昌彦

続ける

藤原の日記

早くも梅雨のようなシトシトと雨が降っていますね。今年は、梅雨入りが早そうです。

おかげさまでバウムスタイルアーキテクトを設立してから、早くも10年を迎えようとしています。

建築家・住宅作家を目指して、邁進してきました。

私の大好きなアーティストのMr .Childrenは今年で30周年です。

30年もの間、トップの地位をずっと続けていることに尊敬します。

メンバーのあの4人だからこそ続いたのかもしれませんが、周りのスタッフも含めて、良いチームだからこそ続いてきたのではと思います。

しかも、50年に向けての入り口として、この30周年を位置づけまだまだ続けていくぞと、意欲的な姿勢は学ぶところが多いです。

私もまだまだトップではありませんが、良い建築・住宅を創り続けていきたいと思います。

藤原昌彦

つくる楽しみ

藤原の日記

何だか今年は梅雨入りが早そうな気がしますね。段々と気候が変わってきている気がしますね。

昨日は、久しぶりにアトリエのキッチンで夕食をつくりました。

お酒のあてをつくる流れから、ボロネーゼパスタを。

最近では、アプリでレシピがたくさんあるのでつくりやすく、美味しいものが多い。

何より、つくる過程が楽しく、夢中になってしまいました。

なかなか効率よく作れないのですが、楽しみながらつくる。

日々の家事では、大変かもしれませんが楽しめるキッチンを心がけたいと思います。

藤原昌彦

任せる勇気

藤原の日記

今日は生憎の雨模様。久しぶりの雨のような気がします。

写真:田中園子(クオデザインスタイル)

私どもが手がけている住宅・建築は、量産品の物ではありません。

住宅が建つ場所が違い、暮らす方が違うので同じものがないと言っても良いと思います。

どうしても、同じ尺度で比較したくなるのが人の心理。

大きさや高さをはじめ性能でも何か物差しで比較しようとしてしまいます。

工業製品のような場合は、比較することは可能でそれにより価格が変わったりするのは良いことだと思います。

住宅の場合は、そうはいかないのです。どうしても広さは〇〇畳と比較してしまうのですが、実際はこの数字を感じさせないように設計を行っているからです。

建築だけでなく、敷地全体や周辺環境も含めた設計を行うことで数字以上の価値が得られます。

設計を行う建築家を信じて、任せ切る。

豊かな住宅を得るための大切な心構えです。

藤原昌彦

仕上げ前の状況

藤原の日記

寒暖差が激しく、気候に合わせるが大変ですね。

昨日は、岡山市北区にて建築中の「御津の家」へ。

大工工事がほぼ完了する状況で、仕上げ前のチェックをスタッフとともに行いました。

下地の黄色い石膏ボードの空間は、光が回りにくく少し暗く狭く感じます。

この状況で空間のメリハリや、光の回り方を確認することで仕上げた後のことがわかります。

今回も珪藻土を天井・壁に左官職人の手によって塗りこめていきます。

左官は基本的にやり直しが効きません。この一瞬のタイミングで、綺麗に仕上げて頂く職人技と、少し残る「手」の痕跡。

どのような仕上がりとなるか楽しみです。

藤原昌彦

光による居場所

藤原の日記

昨日は、夏が来たかのような暑い一日でしたね。服を間違えてしまい、暑苦しい格好となってしまいました。

開口部の設計は、住宅設計にとって非常に大切です。

大きな開口部を設ければ良いのではなく、どのような豊かさが取り入れられるかが重要になってきます。

開口部からは、多くの豊かなものが外部から入ってきます。

太陽の光、熱、風、音、匂い、コミュニケーション…

良いものを取り入れ、不必要なものを遮る。開口部の大きな役割の一つです。

そして、光による居場所を常に考えています。

開口部からの光が美しく、その光に誘われるようにみんなが集まれるような居場所。

美しい光のホッとする居場所があるだけで、豊かさも違いますね。

藤原昌彦

人間の感覚で

藤原の日記

本当に良い天候が続きますね。来週あたりからは、雨模様となりそうで、段々と梅雨を思わせる気候になっていきますね。

最近とにかく住宅の性能重視が進んでいると思います。

もちろん、省エネルギーを考え性能を向上させることに何の異論もなく、充当区の性能を上げることに努めていると思っています。

しかし、過剰なまでの性能重視思考は、人間の本来持つ潜在能力さえも奪っているのではないでしょうか?

コロナ禍になり、あらゆるところでの消毒などによりかなりの免疫力が落ちているのではないかと思います。(私が思っているだけで、化学的医学的根拠はありません。)

高性能は部材の組み合わせで効率の良い空間はできますが、何となくそのうような空間は寂しさを感じます。

建築家側が、「絶対こう使いなさい」や「こう見なさい」と言うデザインよりは、「こういった使いかとも楽しい」や「この見え方も美しい」など使う方発展させる「場」が楽しいのではと思います。

特に建築は、一つとして同じ建物がありません。なぜなら、敷地が違い、場所が違い、周辺の環境も違うからです。

性能の同じ建築であっても、周辺環境が変わればその性能を発揮する内容も変わってきます。

その場に合わせた、環境・性能設計が大切で、何より人間の感覚で気持ちの良い空間を創り続けたいと思います。

藤原昌彦

体験することでわかる事

藤原の日記

少し肌寒くも感じましたが、青空が広がる良い天気ですね。
気温も上がりそうですので、寒暖差には気をつけてください。

食事をつくるのは楽しいですね。

火をおこし、食材を準備し、調理をする。

出来るだけ使い勝手の良いように工夫しながら、道具の位置などを決める。

キャンプでは、必要最小限の道具で、素早く調理することが大切です。

実際の生活では、できる限り効率よくストレスなくつくることが大切になって来ます。

実際のキャンプでも生活の中でも、体験することでわかることが多くあります。

新築などでは、豪華絢爛な出来上がったキッチンに目が行きがちですが、ちゃんと使える考えられたものがやはり良いのではないかと、体感してわかりました。

何より、自分でつくる楽しさは、体験しないとわからないですね。

藤原昌彦