何も無いようで、確かな空間

藤原の日記

少し歩いている汗ばむような感じですが、風は冷たいですね。

明日は、雨の予報ですが晴れてほしいですね。

昨日に続き、東京の最終日は例によって建築散歩をスタッフと共に行って来ました。

スタッフの希望もあり、内藤廣さん設計の「ギャラリーTOM」を最終目的地に設定し回ることに。

池袋界隈から、代々木方面へ。

代々木方面へは、以前見学したこともある篠原一男の住宅を外観か見学し、内部空間のあの印象を思い出していました。

私の設計は、「インパクトよりも余韻を」と思って設計をしていますが、彼の設計はインパクトも余韻もある空間でした。

何も無いがらんどうのような空間に、構造の頬杖が邪魔っというくらいあります。

この頬杖が、空間を分節しながらも繋がり緊張感を与えながらテリトリーが曖昧になっている空間です。

一見住みにくそうに見える何も無い空間ですが、確かな想いと暮らしがある住宅でした。

また、内部を体験したいと思います。

藤原昌彦