住宅の根っこにあるもの01(帰る場所)

藤原の日記

8月も今日で終わりですね。夏が過ぎ去って行く気がします。

気温も一気に変わり過ごしやすくなり、季節の移り変わりを感じます。

建築には色々な種類があるのですが、住宅とそのほかの建築は大きく違う点があります。

事務所や劇場、美術館は行く建築であり、住宅は帰る建築です。

行く建築は、その時の心身の状態により行くことを選択できるのですが、住宅はどんな心身の状態においても受け入れる寛容さが必要になります。

良い気分の時でも、暗く沈んだ時にでも帰る場となる住宅。

インパクトより余韻を楽しめるような、じっくりと身を置くことで味わいが出るような建築(住宅)を目指して行きたいと思います。

藤原昌彦