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注文住宅、リフォーム、重量木骨の家なら岡山の設計事務所:バウムスタイルアーキテクト

2パッシブデザインについて

私たちが行う住まいの設計は「パッシブデザイン」の手法を用いて行います。東日本の震災以降、省エネルギーが叫ばれており、皆様にも関心があるのではないでしょうか? 補助金や固定買取制度で、太陽光発電が持てはやされており「機械設備を付ける=省エネルギー」と思われているのではないでしょうか?

確かに、太陽光発電システムやその他の機械設備を取り付けることは、省エネルギーにつながることは間違いありません。ただ、機械設備に頼るだけが果たして省エネルギーなのでしょうか? 私たちが考えるに、まず「電力などのエネルギーを出来る限り使わずに、生活が送れる。」(ただし我慢するのではなく、無理なく過ごせることが前提ですが。。)事だと思います。

そこで、私たちが設計の際に取り入れている「パッシブデザイン」が重要になってきます。

この「パッシブデザイン」という聞きなれない言葉ですが、分かりやすく言うと「建物の設え(窓の開閉や配置等)や庭(植栽の配置)の工夫により、太陽の熱、太陽の光、風などの自然エネルギーの出入りをコントロール(最大限に活用・調節)し、質の高い室内環境を実現させながら、省エネルギーに貢献しようとする」設計の手法の事です。

パッシブデザイン冷暖房設備等を使っても同じような、室内環境をつくることは可能ですが、それを太陽の熱や太陽の光、風(自然エネルギー)によりつくり出そうという考え方です。つまりパッシブデザインは「機械設備をどう選ぶか」ではなく「建物のあり方、設えそのもの」を考えていく事です。

パッシブデザインイメージただし、パッシブデザインさえ十分であれば「いい家」になるわけでもなく、また省エネルギーが実現されるわけでもありません。 自分たちの家のあり方や暮らし方は自分たちで考え、その家が建つ気候風土に合わせながら、機械設備に出来るだけ頼らずに気持ちよく暮らせる家と暮らし方のノウハウが出来上がってくれば、文化と言えるのではないでしょうか?

新しい物の発明や進化は、我々にはできないかもしれませんが、一つ一つ暮らしを積み重ねることで文化の支えになると思います。

室内環境(温熱環境)を示す指標

温熱環境の良さ示す指標が色々とあり、なかなか分かり難いと思います。かなり理科的な事が含まれていますので、少し解説をしたいと思います。

Q値Q値(熱損失係数)・・・住宅の保温性能。換気による熱損失を考慮する。住宅の内部と外気の温度差を1℃としたときに、家の内部から外へ逃げる時間当たりの熱量を床面積で割ったもので、単位は [ W/m2K ]。この数字が小さいほど保温性が高い。

UA値UA値(外皮平均熱貫流率)・・・Q値と同じ住宅の保温性能を示す。Q値(熱損失係数)は、各部位(外壁・窓・天井・床、換気など)の熱損失量を合計し、それを床面積で除して求めますが、UA値(外皮平均熱貫流率)は、各部位の熱損失量を合計し、外皮面積で除して求めます。その際、換気による熱損失は考慮しません。外皮面積とは、外気に接する壁・窓・天井・床など(熱的境界)の面積を合計したものです。Q値と同じく、この数字が小さいほど保温性が高い。

C値C値(隙間相当面積)・・・住宅の気密性(すきまがどのくらいあるか)を示す指標。住宅家全体にある隙間面積(cm2)を延べ床面積(m2)で割ったもので、単位は [ cm2/m2 ]。この数字が小さいほど気密性が高い。通常は実測を行う。

μ値μ値(日射取得係数)・・・「建物による遮蔽がないと仮定した場合に取得できる日射量」に対する「実際に建物内部で取得される日射量」の割合の期間平均値です。

ηA値ηA値(外皮平均日射熱取得率)・・・屋根または天井、外壁、ドアなどの躯体から侵入する日射量と、窓ガラスから侵入する日射量の合計である総日射熱取得量を外皮面積で除したもの。日射取得係数は、各部位(外壁・窓・天井など)の日射侵入量を合計し、それを床面積で除して求めますが、ηA(平均日射熱取得率)は、各部位の日射熱取得量を合計し、外皮面積で除したものに100をかけて求めます。

現在の改正省エネルギー基準においては、UA値(外皮平均熱貫流率)と一次エネルギー消費量の基準を下回る事が基準となります。(住宅性能表示制度省エネルギー等級4)
2020年からは、一般の住宅においてもこの基準が義務化となります。つまり、長期優良住宅や住宅性能表示制度の省エネルギー等級4にしない住宅においても、この基準をクリアすることが義務となります。

私どもが設計を行う住まいでは、パッシブデザイン設計にて計画を行い、UA 値・一次エネルギー消費量・暖冷房能力設定・光熱費のシミュレーションを行います。 ※ ご依頼頂かなくても行います。


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