藤原の日記Blog

クライアントのチカラ

藤原の日記

今年は早く梅雨が明けそうですね。
暑い夏がやってきますので、熱中症などには気をつけてくださいね。

先日、無事に御津の家の引き渡しをすることができました。

引き渡し前には、多くの方々に見て頂き多くの感想をいただきました。
良い評価を頂け嬉しく思います。

引き渡しの際は、本当に寂しくなります。

ここまでの住宅を創り上げるには、私一人の力ではどうする事もできません。

多くの方々心込めて一生懸命積み重ねた結果です。

そして、何よりクライアントのチカラがここまでの住宅を生み出せた大きな要因となっている気がします。

多くの不安もある中、私の提案を受け入れ、「よしやってみよう」と言う心意気や懐の大きさがあったからではないでしょうか。

このクライアントの任せ切るチカラ。

良い住宅にしていくための第一歩だと思います。

この住宅を多くの人に見て頂きたい。体感することで、その魅力が伝わるのではないかと思います。

藤原昌彦

写真撮影

藤原の日記

梅雨のジメッとした蒸し暑い日が続きますね。

昨日は、完成したばかりの御津の家の竣工写真撮影を行いました。

天候が心配され、当日の朝まで撮影するかしないかを決めかねていましたが、なんとか晴れ予報であったので、決行となりました。

薄曇りの柔らかな光が室内に入り、空間の良さを納めることができたのではないかと思います。

写真家の笹倉さんとカット割から光の入り方、見せ方など色々と相談しながら撮影をして頂き、夕景の撮影が終わる頃にはヘトヘトになりつつも、心地よい疲労感がありました。

出来上がりまでは少し時間がかかりますが、楽しみです。

多くの方にご紹介したいと思います。

藤原昌彦

庭の楽しみ

藤原の日記

天候が不安定で、来週あたりから梅雨入りでしょうか?
ジメジメとした蒸し暑くなりそうですね。

庭の楽しみは、自然を眺めたり、触れ合ったりと様々です。

その中で、実が出来る樹木があるとさらに庭の楽しみが広がります。

写真は、アトリエの庭に植えてあるブルーベリー。

色は、まだ青っぽいですが、これから段々と色がついてきます。

鳥たちに食べられる前に収穫して、楽しみたいと思います。

藤原昌彦

おかげさまで

藤原の日記

気持ちの良い青空の広がる朝ですね。

11年前の本日、2012年6月8日にバウムスタイルアーキテクトを設立致しました。

おかげさまで、設立して11年が経過しました。

多くのクライアントと支えてくれたスタッフ、各現場で丁寧な仕事をして頂いている職人さん、本当に多くの方々に感謝いたします。

私一人では、ここまで来ることはできませんでした。

多くの方々と時間を共有し、楽しみ、苦しんできたからこそ今があると思っています。

これからの10年は、第二創業期としてスタッフと共に邁進していきたいと思います。

「美しい家は、美しい風景を創り、そしてまた人の心を豊かにします。」

この想いを胸に、建築に向き合っていきたいと思います。

藤原昌彦

豊かな暮らしの礎となる「家」を

藤原の日記

もうすぐ梅雨入り。今年は、6月の中旬ごろと予報が出ていますね。段々と夏が近づいてきています。

おかげさまで、家を持ちたいという方からご相談を多数いただいています。

家や住まいにいろいろな思いを持ち、ご相談に来られます。

その中で、「家」を商品として見ている方が多くいらっしゃる気がします。

私どもが手掛けさせていただいている「家」は、あくまで暮らしを豊かにするツールであると思います。

どんな暮らしがしたいのか?
どう生きたいか?
子供にどのような大人になってほしいか?

このことを実現するための住宅のあり方を考えることが大切なのではないでしょうか?

建物の大きさや部屋の大きさ、性能や素材、設備機器よりも「家」を持つことの意味合いやそこでの暮らし方を大切に考えることで、本当に大切にしなければならないことや、使いたい素材や動線などが見えてくるのではないでしょうか?

住宅の設計・建築を通じて、豊かな人生を創ることが私の与えられた使命だと思っています。

皆様に、物としての「家」ではなく、豊かな暮らしの礎となる「家」を。

藤原昌彦

久しぶりの訪問

藤原の日記

寒暖差が激しく、体調管理が難しいですね。今日は、暑くなりそうですので熱中症には気をつけましょう。

昨日は、尾道の家で木製建具搬入を行い、その後久しぶりに三原久井の家へ伺いました。

屋外の芝や樹木も生き生きとしていて、豊かな暮らしぶりが伺えます。

中でしばらく寛がせていただきながら、いろいろな暮らしのお話をお聞きし、楽しく過ごされている様子がうれしく感じました。

三原久井の家は、みなさんに感じていただきたい建築なのですが、広島県と遠方ですので写真でのご紹介となりますが、また機会があればレポートしたいと思います。

藤原昌彦

窓から見える

藤原の日記

昨日の雨のおかげで、緑が美しく気持ちの良い朝。

倉敷市真備町で建築中の住宅「真備町の家Ⅳ」に現場確認のため行きました。

家族が集まる空間の窓から見える景色は田園風景と遠くに見える山の緑が美しいです。

山の手前に見えるのは、堤防の土手。

この土手が切れた事により、浸水してしまった地域です。

自然は、人間には抗うことのできないものであります。

自然を感じながら、共存していく。

この窓から見えるものを見ながら、改めて思いました。

完成が待ち遠しいです。

藤原昌彦

民家の力

藤原の日記

曇り空の少し肌寒く感じる朝ですね。

現代の住宅の造り方を気づいた時から行った我々は、なんと浅はかだったのかと長く使われている民家を見ると気がつきます。

経済状況によりエネルギーの考え方が変わり、自然のことなど省みることなく色々なものをつくってきた経緯があります。

住宅においてもそうで、特に建材は顕著です。石油製品などによる資材は、長く使うというよりは、劣化を待つものとなり、今頃になって気が付く。

長く使われている民家では、造られているモノの素材は自然素材と呼ばれる材料がほとんどです。

屋根は、茅葺や板葺き、瓦葺き、壁は土壁、床は土の三和土や無垢材の板、畳。

外部の材料は、雨や内部の結露水を含み、気温の上昇とともに気加熱として熱に変換することで、内部の温熱環境がコントロールされていた事に驚かされます。

現代では、人口の素材に溢れており、自然素材の力が発揮されない状態となっています。

省エネルギーの観点から、数字を指標としてその目標をクリアーすれば省エネとなり、内部の温熱環境も改善されるが如く謳われています。

しかし、実際は数値目標をクリアーするだけでは、本来の豊かな温熱環境の暮らしはできません。

いくら内部の空気温度が高くなっても、壁や天井、床などの表面温度により不快になってきます。

古来の民家の考え方を現代の建材に置き換え、より良い温熱環境になっていきます。

ぜひ、古いからと民家を敬遠せず、その民家の工夫、良さを現代に生かせるように。

藤原昌彦

平屋

藤原の日記

昨日は、暑い1日でしたね。打って変わって、今日は曇り空。

最近は、2階建てより平屋建ての住宅を多く設計している気がします。

将来的なメリットもあり、敷地に余裕があれば平屋を進めることが多くあるせいかもしれません。

平屋を建てる際の敷地の規模については、車を2台駐車することを考えると約75坪以上は欲しいところではあります。

平屋建の良さは、上下階の移動がないであるとか、外壁のメンテナンスのしやすさなど色々とありますが、デメリットとしては平面的なプランニングの単調さや一番大きなところでは坪単価のUPがあります。

総2階の建物と比較して、約15%〜20%程度坪単価としては上がります。

ですが、長い目で見るとその価格UPをしてでも平屋は良いと思います。

コンパクトに造ることで、将来的なライフスタイルの変化に対応でき、無駄なスペースを生み出さない、などこれからの時代変化に対応した暮らしができるのではないかと思います。

シェアーしたり、家を街に開いていくことも考えながら、平屋の在り方を考えていきたいと思います。

藤原昌彦

残すべきもの

藤原の日記

梅雨のような天候も通り過ぎ、久しぶりに気持ちの良い青空が広がる天気ですね。今日は、暑くなるそうです。

住宅を考えている時は、この建物が永く使われ残したいと思われるようにしたいと思っています。

しかし、形あるものはいずれか形を変えていきます。

少しづつ手を加えられるものであったり、完全に違うものになったり。

いくら暮らしの形や様式が変わろうとも、残さなければならないものがあります。

景色、風景、自然環境は、次の世代に大切に残していかなければなりません。

暮らしの先にあるものを考えながら、建築を通して伝えられたらと思いながら設計に邁進せていきたいと思います。

藤原昌彦